カラスとスローガン

小さな世界から

七夕の日に

青田を渡る風が好きです。

なんで、ちゃんと稲というか、稲藁と同じ匂いがするんだろう。不思議。

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私の職場は水戸市の外れにあって、駅からも国道からも離れた辺鄙な所ですが、周辺には田畑や里山が広がり、散策するには良いところです。

 

特に田んぼは、毎日のように間近で見られる環境に置かれたのは初めてで、日々新しい発見があり、興味が尽きません。

 

乾いた田んぼに水が張られて、無数のミジンコが湧き、そこにオタマジャクシやヤゴなどが現れる様は、太古の地球の生命誕生と進化を見ているような気分になります。
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道端は、アカバナユウゲショウキキョウソウハキダメギク、雑草アサガオの類…帰化植物の見本市のような状態です。

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一方で、こまめに草刈り管理される土手には、ワレモコウ、ツリガネニンジン、クサボケなどの在来種も残っていたりします。

細々と生きるオトギリソウを見つけたこともありました。


この日は散策コースのひとつ、谷津田に沿った道を歩きました。

 

谷津田と道を挟んで反対側は、数年前までは雑木林でしたが、ソーラー発電所の建設が始まり、一部を残して伐採されてしまいました。

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白い花が群落を作っていました。

調べてみても、オカトラノオともヌマトラノオとも違うように思えます。

今ひとつ自信がありませんが、イヌヌマトラノオでしょうか。

 

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ヤブカンゾウ。これでも野草で、しかもありふれた花だというのが凄い。
私は一重のノカンゾウの方が、楚々としていて好きです。


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こちらは、イヌゴマでしょうか。初めて見ました。

 

この日は七夕。

例年なら梅雨明けしていないことが多く、曇ることが多い新暦の七夕ですが、今年は珍しく晴れました。

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織姫星(こと座のベガ)の純白な輝きには、何度見てもはっとさせられます。
この夏は、星のよく見える場所に泊まりで行きたいなぁ。