カラスとスローガン

小さな世界から

喜雨亭と養浩園(後編)


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7月30日に行われた、常陸大宮市高部にある、喜雨亭と養浩園の特別公開。

前回のブログで書いた喜雨亭に続いて、隣接する庭園の養浩園について書きます。 

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養浩園は喜雨亭に隣接する和風庭園で、偕楽園を模して造られたとされています。

植栽されている樹木が青々と茂り、苔むした地面は深山幽谷のような趣で、偕楽園とはあまり似ていないように思えます。

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昔の写真では、明るい庭園として写っていますので、樹木が育ったことで雰囲気が変わっていったのでしょうか。

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庭園内には流れと池があり、涼やかな水音を立てています。

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見事な水鏡。
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澄んだ水に浮かぶ鯉は日本画のようです。f:id:saiwai326:20220811202317j:image

 

かつては、冬に凍った池で下駄スケートも行われたそうです。
丸太の上にそっと、下駄スケートが飾られていました。
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常時では無いのでしょうけど、地域の人にも解放され、憩いの場になっていたのですね。

 

川に囲まれた立地故、湿度が高いのか、池にかかった枝に地衣類がぶら下がっていました。 f:id:saiwai326:20220812000300j:image

 

氏神様が祀られた神社。荘厳な佇まいがあります。

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傍らにウバユリがぽつりと咲いていました。f:id:saiwai326:20220811202452j:image
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庭園の南側を流れている緒川。
少し増水しています

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対岸の断崖に向かって、古びた橋が懸かっています。
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対岸の山水を取水し、庭園の池の水源とするための水道橋だそうです。  

 

高部宿の道は何度も通ったことがありますが、通りからは見えない場所に、こんな世界があるとは思いもしませんでした。

喜雨亭も含めて、貴重な体験ができました。

また特別公開があれば、行ってみたいと思います。

 

(おまけ)
帰りに近くの三浦杉公園を通りかかったら、ヒマワリが見えました。
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ヒマワリ越しに見える古めかしい喫茶店、今でも営業していたら良かったのになぁ。f:id:saiwai326:20220811203121j:image