カラスとスローガン

小さな世界から

それからの話

月日の流れるのは早いもので、冬の終わりに鹿嶋を訪れた記事を書いてから5ヶ月が経とうとしています。

今更ではありますが、それからの話を。

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4月。庭のニリンソウは毎年少しずつ群落を広げています。

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ヤマシャクヤク、クリスマスローズ、ニリンソウ、ヒメリュウキンカもいます。

キンポウゲ科で揃えたつもりでしたが…ヤマシャクヤクは今はボタン科ですね。

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ヤマシャクヤクは今年9輪咲きました。

メダカの水替え時の排水(表現がよくない)を与えているのですが、良い肥料になっているようです。

 

常陸大宮市内でイチリンソウの群落を見つけました。うわぁ。

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5月。春爛漫の水戸市植物公園で。

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カラスが花畑の中をお散歩中。

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やはり、何時何度行っても穏やかな時を過ごせます。ずっとこうであってほしい。

 

昨年記事にしたヤナギトラノオ。今年は花季を逃してしまいました。

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一部草刈りに遭ったようで、切れ端が小川に浮かんでいました。こういうのが発根して根付くこともあるらしく、下流にもいくつか小さな群落を見つけました。

 

千波湖周辺の堤防を歩いていたら、紫色の小さな花が目に入りました。

オオカワヂシャあたりだろうと思ったのですが…

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なんとミゾコウジュでした。準絶滅危惧種です。

シソ科アキギリ属…サルビアの仲間ですが、この季節に花を咲かせて夏前に枯れる変わり者です。

周囲は帰化植物ばかりですが、ほんの一角だけ、ミゾコウジュやアゼナルコが生えていて、小さな湿地になっていました。

 

5月中旬に熊本への出張がありました。

休憩で阿蘇山周辺に寄りましたが、関東で言うところの那須のような雰囲気の観光地でした。

ただ、景色のダイナミックさは比べ物になりません。

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阿蘇市はカルデラの中に町が広がっていて、改めてとてつもない規模の火山なのだと実感しました。

 

今回は飛行機での往復でしたが、やはり私は「無事着いた」と思う乗り物には積極的に乗りたいと思いません…。確率的には自動車の方がよっぽど危険なんですけどね。

機内に置いてあった雑誌に

『熊本空港は手前に阿蘇山があり、パイロットの技量が試されるところです。(意訳)』

と書いてあって、知りたくなかったと思いました…(笑)

とはいえ、スタッフの皆さんは親切で、快適な空の旅でした。

 

5月最後の日は桜川市の真壁地区を訪れました。

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かつて土浦と岩瀬を結んでいた筑波鉄道の真壁駅跡です。

廃線跡は「つくばりんりんロード」という愛称のサイクリングロードになっています。

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この日は夏のような暑さで、昼下がりの街には人影もなく、静まり返っていました。

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街のはずれの山裾にある五所駒瀧神社にも立ち寄りました。

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ちょうど和太鼓の奉納が行われていて、木漏れ日を浴びながら眺めていました。

境内には沢が流れていて涼しく、水遊びをしている子供もいました。

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神社で飼われている家鴨たちが、じゃぶじゃぶと音を立てながら田んぼに入っていきます。なんと長閑なことか。

小さなお守りを財布に入れていますが、見る度に境内の風景が思い出され、清々しい気分になります。

風紋の浜で

所用で鹿嶋を訪れました。

用事は昼過ぎには終わったので、鹿島神宮にでも寄ろうかと思いましたが、土曜日だから混んでいるだろうと思い、海岸に車を走らせました。

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ここには昔、一度来たことがあったかな。

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渚では、サーフィンのような、しかし少し様子の違う訓練をしている人たちがいました。

 

せっかくなので、海岸を少し探索してみることにしました。

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一面の風紋が美しい。

近くに風力発電の風車があるだけあって、絶えず強い風が吹き付ける地です。

 

余談ですが、NHKの番組「新日本紀行」でこの地域が取り上げられた回「鹿島灘」(1968年)を見たことがあります。

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移動する砂を防ぐため、砂丘にハマニンニクを植えていく、頬被り姿の女性たち。

コールタールを塗った丸太のコロで船を動かし、海に浸かりながら繰り出してハマグリ漁を行う男たち。

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厳しい自然に耐えるように暮らしていた漁村が、鹿島新港の開発によって変わりゆく姿を捉えていました。

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このあたりの海岸を訪れると、いつもその映像を思い出します。 

 

そんなことを考えながら、漂着物の散らばる浜を歩いていると、視界の端に茶色い物が映りました。

貝殻だろうと思いましたが、数歩戻って確かめると…

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なんと、海豆でした。

海豆は、熱帯・亜熱帯地域に自生するマメ科植物の種子のうち、海流によって散布されて漂着するものの総称です。

代表的なものにモダマがあります。

これは500円玉くらいの大きさで厚みがあり、どら焼き型をしています。

後で調べてみましたが、マクロサイカンサス属の豆のようです。

 

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周囲には同じく南洋からの旅人である、ココヤシも漂着していました。

長旅で随分痛々しい姿ですが…。

 

軽い探索にしようと思っていたのですが、これはじっくり見なくてはなりません。

 

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こういう半透明のプラスチックで出来た浮き玉は以前は見なかった気がします。

浮き玉もコストカットの時代なんでしょうか。

プラスチックゴミに違いはありませんが、日に透けた姿はそれなりに綺麗で。

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干物になったエイ。

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これは土器片のようですが、古いものだったのかなぁ。拾ってくれば良かった。

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こういう石ころも砂に削られて、滑らかな形状を成しています。

 

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これまた、南洋からの漂着物が。

ゴバンノアシの果実です。名前の由来は角張った形が碁盤の脚に似ているから。

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繊維質が空気を含んでいて、浮力を持つようになっています。

熱帯アジア等に自生していて、ネムノキの花を大きくしたような花を咲かせるそうです。

 

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ココヤシ、ゴバンノアシ、海豆…

漂着種子の三種の神器が揃ってしまった。

今日は凄い日です。

 

幸運は続きます。

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また海豆を見つけてしまいました。

今度は茶黒くて、ゴルフボールくらいの直径があります。

恐らくタイワンモダマではないかと思われます。

 

県北・県央あたりの海岸と違って、砂浜が延々続くので、どこまでも歩いて行けてしまうのがよくありません。

夢中になっているうちに、随分遠くまで来てしまいました。

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行きは穏やかだった風が強まって、容赦なく飛んでくる砂を食らいながら戻ることになりました。

砂浜を長靴で6kmくらい歩いたことになります。少し膝が痛い。

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また、宝物が増えました。

ピカール(研磨剤)で付着した石灰質を落として、ツヤツヤにしました。

握りしめては、長い旅路に想いを馳せています。

 

 

【おまけ】

ココヤシは、ずっと前に神栖で拾ったものを大事に持っています。

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ちょっと皮が剥けているのは、大学の時、酔っ払った後輩が毟ったからです。(赦さぬ…)

冬のひかり

水戸市植物公園へ。

冬の夕暮れに訪れるのが毎年の慣わしとなりました。

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この冬も約束通り咲いたスノードロップを見て…

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鑑賞大温室へ。暖かな光に包まれていました。

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事務所側のエリアには手作りのオーナメントがあちらこちらにあって心温まります。

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売店の中に夕陽が射し込んでいました。

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ここは昔から変わりませんね。

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バナナなんですが…何故か本能的に気持ち悪さを感じます(笑)

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純粋に人を楽しませようという気持ちが感じられて、幸せな気分になりました。

 

【おまけ】

ふたご座流星群愛宕山で。

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流星は写りませんでしたが、1時間の間にいくつかの流星が観られました。

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凄い雲海で、帰り道は濃霧でした。

 

 

※以下、撮り貯め分です。

(栃木率が高くなってしまった…。)

栃木県なかがわ水遊園

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大学時代の写真部仲間と行きました。自然光が入る明るい水槽が多いのが良いです。

 

◆栃木県那珂川町の山里

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◆レモン彗星(七ツ洞公園から)

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紫金山・アトラス彗星よりだいぶ小さかったですが、それでも双眼鏡で伸びた尾がよく分かりました。

 

◆道の駅東山道伊王野

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星撮り用に広角レンズを導入したので、テストに撮りました。

 

今年は平均すると2ヶ月に1回くらいの更新頻度になってしまいましたね…。

それでは、また。

こがねいろ

すっかり、晩秋。

庭の片隅で、何年か振りにサフランが花を咲かせました。

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夏の間、ずっと暑さに参っていたマリーゴールドは、今頃になって盛んに花を咲かせています。

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ハマギクも咲いて。

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家が建った時に植えられた、カリンの木があります。

ほとんどの実が黄色くなって、香りが漂っています。収穫するなら今でしょう。

昔、ガサ入れ(警察用語じゃない方)に使ったタモ網を倉庫から出して…

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こんな風にカリンの実に被せて、押すか引くかすると、簡単に採れます。

 

とはいえ、良いカリンに限って、枝の混みあった所や、網が届くぎりぎりの高所にあったりするものです。

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「これは無傷で採りたい」と狙いを定めて、ちょっとジャンプしながら引っ張ると、運悪く網から溢れて、持ち手を伝って落ちてしまいました。

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アチャー。これは青ナジミになるぞ~。

 

しかも、勢いをつけて採ると、弾力のある枝が戻る反動で、何個か巻き添えを食らって落ちてきます。

どこに落ちるか分からないので、直ちに緊急待避します(笑)

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巻き添えを食らった彼は、(効果があるのか無いのか分からん)猫避けのトゲに落ちてしまいました。

刺さり具合から察するに、もし頭に当たったら意識が飛んでいたかもしれません…。

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あーあ、穴だらけ。

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そんなこんなで、集まってきました。

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今年一番良いのはこれでしょう。

無傷で採れて肌も綺麗。大きさも申し分ありません。

 

カリン・オブザイヤー2025受賞果実。

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少しユーモアのある形、重量感が審査員(私だけ)の支持を得ました。

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黄金色の幸せ。

香りをお伝えできないのが残念であります。

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溜池の秋

栃木県の丘陵地帯。

稲刈りを待つ谷津田を遡っていくと、静かな溜池が現れました。

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水面を覆っている浮葉は…f:id:saiwai326:20250921212927j:image

なんとジュンサイ。初めて見ました。

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ちらほらと咲いている白い花はヒツジグサです。

日本に唯一自生するスイレン属の野生種です。

よく池で見られる園芸スイレンの多くは朝から開花しますが、ヒツジグサは昼頃から開花します。

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もう少し近づける場所に咲いている株がありました。水面の映り込みも相まって、モネの睡蓮のような風情です。

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黄色の花はタヌキモの仲間です。近くで子細に観察できなかったので正確な種は分かりませんでした。

葉や茎に小さな捕虫嚢を持ち、ミジンコなど小さな水中生物を吸い込んで捕らえる食虫植物です。

 

池の端に、○○保全会という看板がありました。

地域の人によって大切に管理されているようです。

 

 

【おまけ】

「湿地の記憶」シリーズ↓の場所を訪れました。

湿地の記憶II - カラスとスローガン

 

今年は高温と乾燥のせいか、ヒメナエの個体数が極端に少ないです。注意して探さねば見つかりません。遠目で見ても分かるくらい密集して生えた年もあったのに…。

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一方、ムカゴニンジンは草刈りのタイミングが良かったのか、これまでに無いほど見事に花を咲かせていました。

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こちらは初確認。オグルマです。f:id:saiwai326:20250921225629j:image

実は初夏の頃に見つけていて、花が咲くのを待っていたのですが、草刈に遭ってしまいました。

それでも再び茎を伸ばして、開花に至ったようです。

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まさか、水戸市内で逢えるとは思いませんでした。

もう3年ぐらい通っているのに、新たな発見があるのは嬉しいことです。

鹿角平で、この夏の星を見る

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約1ヶ月前になりますが、映画「この夏の星を見る」を観ました。(詳細は下記)

大学時代の先輩と感想を話していたら、久しぶりに星を見に行きたいなという話になり、泊まりで星を見に行くことになりました。

行ったのは福島県東白川郡鮫川村にある「鹿角平観光牧場」。丘の上には天文台もあり、天文ファンにはよく知られた場所です。

(そこはプラトー里美で聖地巡礼じゃないのかよ!とは言わないでください。)

鮫川村は阿武隈高地の上にある長閑な山村です。久慈川沿いの低地に中心地があり、鉄道も通っている近隣の塙町棚倉町よりずっと田舎で、それだけ夜空が暗いということです。

こちらが本日の宿。バンガローでございます。f:id:saiwai326:20250829220359j:image

心許ない明るさの照明とコンセントのみの簡素なつくりで、エアコンもトイレもないですが、たまにはこういうのも良いかなと。(そもそもバンガローとはそういうものですね。)

明るい時間に着いたので、暑くてバンガローの中には居られませんでした。

外は風が吹き抜けて気持ちが良かったです。f:id:saiwai326:20250829215656j:image

通り雨がほんの一瞬、虹を映し出しました。
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日暮れまでの間、車で村の中心地に行き、日帰り温泉に行ったり、夕飯を食べたりしました。f:id:saiwai326:20250829220441j:image

村で唯一(たぶん)ディナータイム営業のあるお店「四川料理Ao」さん。麻婆豆腐がいい痺れで美味でした。

夕飯を食べながら外を見ていると、じわりじわりと深い闇が降りてくるように感じました。

真っ暗闇の山道を走って宿泊場所に戻ると、頭上には夏の星座が広がっていました。f:id:saiwai326:20250829222505j:image

天の川の一番濃いあたり。
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ただ、残念なことに湿度が高く、空の透明度がイマイチなのです。

時々薄曇もかかるので、仮眠を挟みつつ何度か見ました。望遠鏡も出して土星を見たり。f:id:saiwai326:20250829222846j:image

先輩にも星の撮り方を教えました。スマホでもシャッタースピードをできるだけ遅くして、セルフタイマーで手ブレしないように設置して撮ればそれなりに写るはず…と。

後で撮れた写真を見せてもらったら、寧ろ自分より綺麗に撮れていてガッカリしました。ぐぬぬ

恐るべしiPhoneのテクノロジー

 

最後に見たのは4時前の頃。東の空にはオリオン座が昇ってきました。左側に見える明るい星は下が金星、上が木星です。

高原に朝が来ます。朝霧が草原にたなびいて。

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何はともあれ、晴天に恵まれて良かったです。

また、コンディションの良い時に再訪したいです。

 

【上記の前日譚】

映画「この夏の星を見る」について。

辻村深月氏の同名小説を原作とした映画です。

普段映画はあまり観ないのですが、星好きの仲間でも話題になっており、茨城県土浦市の高校がモデルになっているということで、久しぶりの映画館になりました。

封切り直後に行かなかった自分も悪いのですが、某アニメ映画に追いやられて土日の上映が無くなってしまい、平日に午後休をもらって観てきました。

コロナ禍の時代に、茨城、東京、長崎(五島列島)の中高生たちがオンラインでつながり、天体観測(スターキャッチコンテスト)を行うというストーリーです。

www.konohoshi-movie.jp

登場人物は多いので、一人一人のバックボーンを深掘りできる時間は限られているのですが、それでも行動に唐突さや違和感を感じないのが上手いと思いました。(星に興味を持つきっかけ等)

また、キャストも良い意味で演技っぽくなく、ナチュラルで良かったです。

星空や望遠鏡で見た天体の描写は、ここまで正確に描いた映画は他にないのではないかと思えるほどリアルでした。

プラトーさとみ等の茨城県内でロケされたシーンも見所です。

 

実際にコロナ禍を過ごした中高生は、この映画を見てどのように感じるのでしょうか。

この映画の登場人物のように何かをできた人だけでなく、何もできずに過ごさざるを得なかった多くの中高生たちのことを思わずには居られませんでした。

茨城県内ではもう土浦だけですが、全国ではまだまだ上映中の映画館があります。

影響力のないブログではありますが、よい映画なので是非お勧めしたいと思います。

 

湿地の記録

県央地区にある、とある湿原。

観察会も毎年行われているようで、その道の人にはよく知られた湿原です。

存在は以前から知っていましたが、今回初めて訪ねてみることにしました。

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地図で大まかな場所は分かりましたが、現地ではなかなか分かりづらく、入ってよいか悩むような…そんなロケーションでした。

それは、ある程度意図的なものだと察したので、行き方や周囲の風景を詳らかに載せるのは控えたいと思います。

…そうこうして、湿原に入る木道を見つけました。

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湿原はチゴザサなど比較的低い植物で構成されていますが、ヨシやガマなど大型の植物も生えてきています。

f:id:saiwai326:20250721164002j:imageミズオトギリがぽつりぽつり生えていました。花期はまだ先です。

f:id:saiwai326:20250721164158j:imageこれはサワギキョウ

f:id:saiwai326:20250721164213j:imageこれは…リンドウあたりかなぁ。

f:id:saiwai326:20250721165201j:imageヒメシロネ。いつもコシロネとどっちがどっちだっけ…となります。

 

湿原の奥にクサレダマが咲いていました。

周りで細かい穂をつけているのはチゴザサです。

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花期は終盤のようでしたが、初めてクサレダマを間近で見ることができました。f:id:saiwai326:20250721174228j:imagef:id:saiwai326:20250721174351j:image

同じオカトラノオ属のヌマトラノオも一緒に咲いていました。

 

ぽつんとノハナショウブが咲き残っていました。f:id:saiwai326:20250721174419j:image

遠いですが、花の裏側にカマキリが隠れています。

近づいてくるチョウを狙っているのでしょう。f:id:saiwai326:20250721231329j:image

湿原近くの林は鬱蒼と繁っており、蓄えられた雨水は湧水となって湿原を潤しています。

何か猛禽類のような声が響いていました。

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那珂川霞ケ浦の間に広がる東茨城台地。

そこに点々と存在した湿地は、開発や植生の遷移によりその多くが失われてしまいました。

以前「湿地の記憶」で記事にした場所も、そういった湿地の名残です。

saiwai326.hatenablog.com

今回訪れた湿原はよく保全されていますが、近年は確認が途絶えている植物もあるようです。

ここが「記憶」の場所にならないよう、末長く保全されていくことを祈るばかりです。

 

 

【おまけ その1】

6月末のこと。

県外出身の先輩に誘われ、大子町の月待の滝に行ってきました。

いつも混んでいる印象で、自分だけではなかなか足が向かない場所だったので、良い機会でした。

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【おまけ その2】

同じく6月末に遡りますが、友人と栃木市に行ってきました。暑い日でしたが、巴波川沿いの街並みは涼しげでした。

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【おまけ その3】

6月22日、前回記事にした市内の公園にて。

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ヤナギトラノオは少し刈られましたが、旺盛に繁茂しています。

上流の湿地ではクサレダマが咲いていました。f:id:saiwai326:20250721210057j:image

他の草に紛れてあまり目立たないので、今まで気づかなかったのだと思います。

ただ、湿地の奥の方にあるので、近くで見られないのが残念です。(これはトリミングした写真です。)

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チドメグサの仲間の外来種ウチワゼニクサだと思います。排水溝の枡から這い出てきて、拡がり始めてしまいました。

最近のビオトープブームで、睡蓮鉢に入れる水生植物としてよく使われていますが、繁殖力が強いので逸出させないよう十分注意すべきです。

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ノカンゾウが沢山あると、なんだか嬉しい。

6月下旬の出来事をまとめたおまけでした。