ある日のことです。
散歩でいつもより足を伸ばし、水戸市内のとある川沿いを歩きました。
子供の頃、ガサ入れ…岸辺の草のあるところを網でガサガサして魚をとることですが、そういう遊びをした川です。
懐かしい気持ちで流れを眺めていると、小さいながらも河原があることに気がつきました。
河原があれば、石を見てみたくなる性です。
砂混じりで、泥を被っていない良い河原です。
久慈川だったらメノウがありそうだなぁ、なんて。
これは白っぽいチャートかな。
冬でも青々とした葉を広げているのは、たぶんオオカワヂシャ。
道行く人からの視線が気になるので、そろそろ河原を後にしようと思ったとき、足元に見つけたのがこれでした。
無色ですが、なかなか綺麗な玉髄です。
まさか、本当にあるとは。
(あまりの驚きに、拾ったときの写真を撮り忘れてしまいました。)
周囲を探してみると、あとひとつ、小さいものを見つけました。
実は以前、水戸市内の別の川でも珪化木を拾ったことがありました。
部分的に玉髄が入っています。
この珪化木を拾った川も、今回玉髄を拾った川も水戸市内…それもほぼ市街地の中で完結する小河川です。
久慈川のように流域に鉱脈があって、そこから流れてくる訳ではないでしょう。
恐らく、かつて那珂川あたりが運搬・堆積させた礫層(上市礫層など)の中に、玉髄や珪化木が含まれているのではないかと考えています。
ただ、もともと含まれる数も少なく、礫層が露出、または削り出されて堆積したような探しやすいポイントも少ないので、見つかるのは極めて稀ではないかと思います。
珍しいものに出会えました。
ちなみに、ブラックライトで蛍光します。