カラスとスローガン

小さな世界から

金星食

今日は昼過ぎに金星食という天文現象がありました。
金星食は、月に金星が隠される現象です。
金星は明るいので、双眼鏡や望遠鏡を使えば、昼間でも見ることができます。

まず、月を見つけなくてはいけないのですが、これに結構苦労しました。
昼間の月はふと気づくと目に入るものですか、探すとなると案外見つかりません。

方角と高度を調べて、あのあたりと見当をつけて、やっと見つかりました。
クラゲのように淡い月です。

望遠鏡を向けると、月のすぐ側(影の方)に金星がきらりと光っていました。
今一つはっきりしない月と違って、金星は昼間でも明るくはっきりしていて、小さいながらも半月形をしているのが分かります。
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そして、月の影の方から金星が月に隠されます。
金星が少し暗くなったと思ったら、すーっと隠れて見えなくなってしまいました。

金星が月に食べられている間は、特に何も見所がありません。ただの昼間の月です(笑)

それから約1時間後、今度は金星が月の反対側から出てきました。
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天気は下り坂でしたが、雲に邪魔されず、全過程を見られたのは幸運でした。

夕方の月と金星。望遠鏡の視野には同時に収まらないくらいには離れましたが、夕焼け空に並んで、美しい景色が見られました。
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(倍率が低い望遠鏡のファインダーを通して撮影)