9月3日の夜。上弦の月でした。
望遠鏡にスマホのカメラを覗かせて撮影(コリメート撮影)しました。
実は、冒頭の月の写真に、「月面X」というものが写っています。
月面にアルファベットの「X」に見える場所があるのですが、分かりますか?
正解はこちら。
拡大するとこんな感じです。
月面Xは上弦の月の頃、月の欠け際付近に、クレーターの縁が作り出す陰影で、アルファベットの「X」に見える模様が浮かび上がる現象です。
月が満ち欠けする度に起きてはいるのですが、「X」に見える光の当たり具合になっているのは3時間くらいしかないため、月の出ていない時間帯や、観測に適さない昼間にぶつかることも多く、実際に観測できる機会は年に数回のようです。
別の日に撮ったものですが、土星。
肉眼だともっと細かいディテールが分かるのですが…
土星本体に、環の傾きと平行でない模様が浮き出ていますが、たぶんノイズだと思います。
環がくっきり写せただけでも御の字です。
天体写真は本気で凝りだすと、資金と技術が物を言う強者の世界なので、あまり深入りはしません(笑)
基本は眼視で楽しんで、「写った」ことを喜べるくらいの楽しみ方で自分はいいかなぁと思っています。
これから、木星、火星も観望の好機を迎えるので、楽しみです。