水戸市内に「元吉田鯉沢緑地」という小さな公園があります。
割と新しい公園で、車で何度か横を通って、気になってはいたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。
先日ふと思い出して、近くの薬王院というお寺とセットで、散策してきました。
鯉沢の名前からも分かるように、小さな谷津を整備した公園です。
どこを歩いても、地面がいい感じにじめっとしていて、結構好きな感じの公園です。
湧水が流れる小川と、それを湛えた小さな池がありました。
小さなオタマがいっぱいいたり。
シロバナサギゴケが咲いていました。
「鯉沢の泉」と手書きの看板が。水神さまも祀られています。地元の人たちが管理しているようです。
水が出てくる場所がパイプなのが玉に瑕ですが、綺麗な水です。
鯉沢緑地を出て少し住宅街を歩くと、「薬王院」というお寺があります。
まず、仁王門。茨城県の重要文化財に指定されているそうです。(柵があり通ることはできません。)
境内は住宅地の中にあるとは思えない静謐な空気に包まれています。
地面は苔むしていて、木々の新緑が瑞々しいです。
ジロボウエンゴサク…でしょうか。
苔マットの上に小さな花を点々と咲かせています。
ムラサキケマンならよく見ますが、この花は(このあたりでは)なかなか見ないのでちょっと嬉しくなります。
奥の方には、なんとニリンソウの群落までありました。
薄暗い緑陰の中で、星を散りばめたように咲いています。本当に光ってるんじゃなかろうか。
(ローカルな話ですみませんが)
ニリンソウ自体は別に珍しくないのですが、市内でも北側斜面によく自生しているので、元吉田の台地上にあるとは思いませんでした。(植栽という可能性もあります。)
単に台地上は開発が進んで、適した環境が残っていないだけなのかもしれません。
両脇に銀杏の大木を従えた本堂。なかなかの迫力です。
心穏やかな休日を過ごせました。
また違う季節にお邪魔します。
ありがとうございました。