時は少し遡りますが、7月初めのある日。
この頃は連日の炎天下でしたが、海沿いは天気予報を見る限り少し涼しそうです。
しばらく海も見ていなかったので、日立市方面に行くことにしました。
水戸から日立に行くには、国道6号を北上するのが最短ではありますが、それもつまらないので、内陸にある常陸太田市から一山越えて行くことにしました。
途中、日立市十王町高原にある十王ダムに休憩がてら立ち寄りました。
ダムに面した斜面に、植え込みで「十王ダム」と文字が。何度か来ていますが、知りませんでした。
ちょうど、数人の作業員の方が、除草と植え込みの刈込をしています。
「そっちまではやらなくていいよ。十分見えっから。」という会話が微かに。
暑い中、急斜面での作業お疲れさまです。
お昼ごろ、某海岸に到着しました。
ここは、小さな入江に広がる風光明媚な砂浜です。
満潮時には砂浜がかなり小さくなってしまいますが、この日はちょうど干潮の時間に当たりました。
そうじゃなくても狭い砂浜の一角を占拠して、この場に不似合いな音楽をスピーカーで流しているグループが。
なんでただ自然の中にいるだけじゃ気が済まないんだろう、こういう人達。
…目障りなものとはなるべく距離をとって、海岸を散策します。
海中には海藻が生い茂っていて、生物の匂いの濃い海岸です。海に入って箱眼鏡で覗いたら楽しいことでしょう。
少し褐色を帯びた砂が美しい。
タカラガイの仲間(メダカラガイ)の貝殻や、メノウの欠片も落ちていました。
砂浜に流れ込む小さな川には、変わった形の橋が架かっていて、海食崖の上にある松林に通じています。
群生する紫色の花が目に入ってきました。
ウツボグサでした。
以前、ここでこの花を撮りに来た人を見かけたことがありました。
海に近いこの場所に自生しているのは珍しいのでしょうか。
ここまで来れば、聞こえるのは波音と松林を抜ける風の音だけ。
久しぶりに、海に触れられてよかった。
【おまけ】
帰りも山越えルートにしたのですが、その途中にある、日鉱記念館に立ち寄りました。
休日にも関わらず閑散としてはいましたが、敷地内は綺麗に手入れされ、館内は冷房が効いていて快適です
特に鉱山に暮らした人々の生活に関する展示は、興味深いものでした。
模擬坑道もあってなかなか楽しめます。
鉱物の展示も。
鉱山で使われていた機械も目を見張るものがあります。
しかも、入館料は無料。
おすすめです。