カラスとスローガン

小さな世界から

海へと

時は少し遡りますが、7月初めのある日。

この頃は連日の炎天下でしたが、海沿いは天気予報を見る限り少し涼しそうです。

しばらく海も見ていなかったので、日立市方面に行くことにしました。

 

水戸から日立に行くには、国道6号を北上するのが最短ではありますが、それもつまらないので、内陸にある常陸太田市から一山越えて行くことにしました。

 

途中、日立市十王町高原にある十王ダムに休憩がてら立ち寄りました。f:id:saiwai326:20220715200215j:image

 

ダムに面した斜面に、植え込みで「十王ダム」と文字が。何度か来ていますが、知りませんでした。

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ちょうど、数人の作業員の方が、除草と植え込みの刈込をしています。

「そっちまではやらなくていいよ。十分見えっから。」という会話が微かに。

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暑い中、急斜面での作業お疲れさまです。

 

お昼ごろ、某海岸に到着しました。f:id:saiwai326:20220715200725j:image

ここは、小さな入江に広がる風光明媚な砂浜です。

満潮時には砂浜がかなり小さくなってしまいますが、この日はちょうど干潮の時間に当たりました。

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そうじゃなくても狭い砂浜の一角を占拠して、この場に不似合いな音楽をスピーカーで流しているグループが。

なんでただ自然の中にいるだけじゃ気が済まないんだろう、こういう人達。

 

…目障りなものとはなるべく距離をとって、海岸を散策します。

海中には海藻が生い茂っていて、生物の匂いの濃い海岸です。海に入って箱眼鏡で覗いたら楽しいことでしょう。f:id:saiwai326:20220715202415j:imagef:id:saiwai326:20220715202455j:image

 

少し褐色を帯びた砂が美しい。f:id:saiwai326:20220715202534j:image

タカラガイの仲間(メダカラガイ)の貝殻や、メノウの欠片も落ちていました。

 

砂浜に流れ込む小さな川には、変わった形の橋が架かっていて、海食崖の上にある松林に通じています。

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群生する紫色の花が目に入ってきました。

ウツボグサでした。


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以前、ここでこの花を撮りに来た人を見かけたことがありました。

海に近いこの場所に自生しているのは珍しいのでしょうか。

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ここまで来れば、聞こえるのは波音と松林を抜ける風の音だけ。

久しぶりに、海に触れられてよかった。

 

 

【おまけ】

帰りも山越えルートにしたのですが、その途中にある、日鉱記念館に立ち寄りました。

休日にも関わらず閑散としてはいましたが、敷地内は綺麗に手入れされ、館内は冷房が効いていて快適です

 

特に鉱山に暮らした人々の生活に関する展示は、興味深いものでした。

模擬坑道もあってなかなか楽しめます。

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鉱物の展示も。

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鉱山で使われていた機械も目を見張るものがあります。

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しかも、入館料は無料。

おすすめです。