カラスとスローガン

小さな世界から

炎暑のさなか

梅雨明け以降、猛暑が続いています。

今の部署は炎天下での現場仕事が時々あります。

車を降りると、「ゴーッ」と炎の燃える音がするような暑さです。

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でも、こんな景色が見られるなら悪くありません。

 

7月のあいだこまめに通った、水戸の市街地近くの公園で見た野草の話です。

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ナガバクロカモメヅルが今年も咲きました。

目立たない地味な花ですが、何やら気に入ってしまった野草です。

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キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のつる性植物で、花が緑のものをオオアオカモメヅルと呼び、花が黒っぽいこちらはその品種という扱いのようです。非常に分類がややこしい…。

 

今年、初めて気がついたのがこれ。f:id:saiwai326:20230717122637j:image

パッと見はノミノフスマの類いのような感じですが、葉の付き方や質感…

直感的にオトギリソウの仲間だと察しました。

草丈は10cm以内のものがほとんどで、屈んで注意深く見ないと見落としてしまいます。

調べてみたところ、コケオトギリのようです。

何度かチャレンジして、やっと花が咲いているところを見ることが出来ました。

午前中にしか咲いていないようです。

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8mmくらいの極小サイズです。

 

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こちらは花が閉じていますが、普通のオトギリソウ。

 

湧水が出ている場所にオニスゲの群生がありました。
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カヤツリグサ科で、このように大きく目立つ果実をつけるものはそう多くありません。


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これはコシロネですかね。

 

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タカトウダイ。この後、刈られてしまいました。

 

暗い林縁で出会ったこの野草。

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ハグロソウのように見えますが、どうでしょうか?

まだ蕾は付いていないようです。

花を確認しようと思います。

【2023/10/29追記】

正体はヤナギイノコヅチでした。イノコヅチの類で、こんな姿の野草があったとは知りませんでした。

 

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ヘラオモダカが花盛りでした。


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7月末、キツネノカミソリが咲き始めました。

昨年より随分早いですが、晩夏の花です。

 

郊外に行けばよく見られる野草がほとんどですが、市街地近くでは珍しく、在来種中心の植生が残っています。

身近であるが故に、あまり深堀りしてこなかった場所ですが、足しげく通うと新たに見えてくるものがあります。