梅雨明け以降、猛暑が続いています。
今の部署は炎天下での現場仕事が時々あります。
車を降りると、「ゴーッ」と炎の燃える音がするような暑さです。
でも、こんな景色が見られるなら悪くありません。
7月のあいだこまめに通った、水戸の市街地近くの公園で見た野草の話です。
ナガバクロカモメヅルが今年も咲きました。
目立たない地味な花ですが、何やら気に入ってしまった野草です。
キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のつる性植物で、花が緑のものをオオアオカモメヅルと呼び、花が黒っぽいこちらはその品種という扱いのようです。非常に分類がややこしい…。
今年、初めて気がついたのがこれ。
パッと見はノミノフスマの類いのような感じですが、葉の付き方や質感…
直感的にオトギリソウの仲間だと察しました。
草丈は10cm以内のものがほとんどで、屈んで注意深く見ないと見落としてしまいます。
調べてみたところ、コケオトギリのようです。
何度かチャレンジして、やっと花が咲いているところを見ることが出来ました。
午前中にしか咲いていないようです。
8mmくらいの極小サイズです。
こちらは花が閉じていますが、普通のオトギリソウ。
湧水が出ている場所にオニスゲの群生がありました。
カヤツリグサ科で、このように大きく目立つ果実をつけるものはそう多くありません。
これはコシロネですかね。
タカトウダイ。この後、刈られてしまいました。
暗い林縁で出会ったこの野草。
ハグロソウのように見えますが、どうでしょうか?
まだ蕾は付いていないようです。
花を確認しようと思います。
【2023/10/29追記】
正体はヤナギイノコヅチでした。イノコヅチの類で、こんな姿の野草があったとは知りませんでした。
ヘラオモダカが花盛りでした。
7月末、キツネノカミソリが咲き始めました。
昨年より随分早いですが、晩夏の花です。
郊外に行けばよく見られる野草がほとんどですが、市街地近くでは珍しく、在来種中心の植生が残っています。
身近であるが故に、あまり深堀りしてこなかった場所ですが、足しげく通うと新たに見えてくるものがあります。