カラスとスローガン

小さな世界から

霧の朝

霧に包まれた朝。

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偕楽園表門。

手前にある園路の奥に佇む姿に風情があったのですが、料金所ができて撮りにくくなってしまいました。

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大杉森と孟宗竹林の間を抜けて。

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吐玉泉。周辺の地下水を集めて噴出させている泉です。

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蜘蛛の巣。

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大きな木が何本も伐られていました。普通の管理作業とはちょっと違うような…

f:id:saiwai326:20231104224954j:imageノハラアザミ

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これは何門だったかなぁ。

f:id:saiwai326:20231104225953j:image見晴広場に出ました。

f:id:saiwai326:20231104225853j:imagef:id:saiwai326:20231104230144j:image萩の咲き残り。

f:id:saiwai326:20231104230318j:image普段は見える千波湖も霧で真っ白です。

f:id:saiwai326:20231104230523j:image茶の花は、なんだか見るとほっとします。

f:id:saiwai326:20231104230607j:imageカリンの木。普通は細長い実が多いのですが、ここのカリンは丸っこい実をつけます。f:id:saiwai326:20231104230736j:image

 

ちょっとした朝の散歩でした。

虹をみた日(福島・宮城)

あっという間に10月も終盤です。
平日こそ仕事に忙殺された今月でしたが、休日は友人と会う機会も多く充実していました。f:id:saiwai326:20231028191532j:image

 

スポーツの日の三連休には、宮城・福島を旅行しました。
「特急ひたち」で仙台に行き、相馬に住んでいる大学時代の友人と合流しました。

仙台の街中ではちょうど「よさこい祭り」が開催されていて、屋台で買ったヤキトリなどを食べながらちょっと眺めたりしました。

よさこい」と言ってもソーラン節だけじゃなくて、色々な曲で踊るんですね。

 

青葉城址にも行きました。
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↑有名なやつです。


土産物屋とくっついた展示館は入館料が700円もしますが、せっかくなので入ってみると展示は少なく、「これで終わり?」と思ってしまいました。

(私があまり興味無かっただけです、たぶん…。VR装置で城のあったころの映像を見たりもできるらしいので、機会があれば是非。)

シアタールームもあって、20分くらいの映像を友人と見るか相談して、見ないで出てきましたが、これが重要な選択となりました。

 

外に出るとパラパラとお天気雨が降ってきて、数分後に見事な虹が現れました。
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ちょうど仙台の市街地を跨ぐように。

副虹もうっすら見えていました。

シアターで映像を見ていたら見逃していたところでした。

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みんな虹を見てる。

10分ほどで雨は止み、虹は消えていきました。

 

城址にはウバユリが沢山生えていました。

これだけ人が沢山来る場所で、刈られもせずに生えているのは珍しい気がしました。

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夜は相馬市内の居酒屋で。

メヒカリの刺身は初めて食べましたが、美味でした。

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夜の相馬駅。なんだかほっとする雰囲気の駅です。

 

宿泊先は新地町の「ホテルグラード新地」でした。

新地駅のすぐ近くにあって、隣接する温泉施設「つるしの湯」も利用できて快適なホテルでした。

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翌朝、早起きして1人で海まで歩いてみました。

内陸側から順に、築堤上の道路、防災緑地、防潮堤の順に津波から街を守る構造になっていました。

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防災緑地のクロマツ。逞しく育っています。内陸側は雑木類が植林されていました。

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相馬港の火力発電所が見えます。

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遠くに島が見えました。松島か、それより先の金華山のあたりか…。浮島現象(蜃気楼の一種)が起こっていました。

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この日はその後、宮城県角田市にあるJAXAの「角田宇宙センター」に行きました。

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何故か入口にあった巨大な珪化木。
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同じ角田市内にある「角田スペースタワー・コスモハウス」にも行きました。f:id:saiwai326:20231028225415j:image

ボイジャーの模型があって、ちょっと感動。

大きな公園の中にあって、地元の子供に愛されている施設のようです。

 

帰る前に見た、相馬市にある松川浦。

地理好きにはたまらないラグーン(潟湖)です。

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砂州によって海と隔てられていて、砂州の上は道路になっています。

湖では、海苔が養殖されているそうです。

今回は通っただけでしたが、次来たときにはもっとゆっくり見てみたい場所です。

 

友人は大学卒業後も時々茨城に遊びに来てくれていたので、今回は自分が行けて良かったです。

気づいたのは、案外写真を撮っていなかったこと。

久しぶりだったので、話しているのが楽しかったのです。

 

【おまけ】

前から観察を続けていた水戸市内の公園の斜面にあるトリカブトが開花しました。

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大群落があったのですが、結局草刈りを免れたのはクマザサの植込みに生えた数株だけでした。

市街地近くですが、比較的涼しい北側斜面であることや、群落の規模から自生のように思えますが、どうでしょうか。

湿地の記憶

県央地区のとある池を訪れました。

周囲にはかつて湿地が広がっていたようですが、現在は公園になっています。

しかし、周辺から水が集まり、滞水しやすい土地の性質自体は変わっていません。

利用率低めな感じの野球グラウンドも、大雨が降ると浅く水が溜まり、湿地の姿を取り戻します。

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靴が浸水してしまうので、長靴に履き替えました。車に積んでおいて正解でした。f:id:saiwai326:20230918191057j:image

 

芝の間に、白く小さな花がちらちらと咲いています。

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ヒメナエです。

日本には仲間が少ないマチン科の野草。湿地の小さな住人です。

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こんなに小さい。

百均で買ったスマホマクロレンズで拡大してみました

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なんて端正な形であることか。花の中にはほさほさと毛が生えているようです。

 

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果実。雌蕊の先端は1つなのに、途中で2つに分かれて果実にくっついている奇妙な構造です。

 

ヒメナエは茨城県版のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠB類に指定されています。

日当たりの良い湿地(大型の植物が繁茂していない湿地)を好みますが、そのような環境は開発や植生の遷移により減少しています。

この場所は定期的に芝刈りされ、ヒメナエにとって理想的な環境になっているのでしょう。

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淡い色になっている部分は全てヒメナエです。

今のところは個体数も多く、安定した群落を作っています。

管理方針が変わって除草剤が使用されたりしないと良いのですが。

 

グラウンドの横の窪地には、イトイヌノヒゲが生えていました。ホシクサの仲間です。
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総苞片(花びらみたいな部分)は半透明でセロファンのようです。

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他にもイヌノヒゲ類が生えていました。f:id:saiwai326:20230919154342j:image

ニッポンイヌノヒゲかイヌノヒゲのどちらかだと思うのですが、自信がありません。

 

サワトウガラシ。もともと水田雑草ですが、見かける機会は多くありません。

小さな草体の割に大きめの花が咲きます。
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キバナノマツバニンジン。北アメリカ原産の帰化植物でアマの仲間です。

黄色の可愛らしい花を咲かせますが、午後の短い時間しか開きません。
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グラウンドの奥はなんだか良い感じがする草原になっています。

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ノアズキ。花は終わりでした。f:id:saiwai326:20230919161407j:image

星が連なるようにナガバクロカモメヅル。ここにもあったとは。

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池のほとりを歩いてみると…

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ミズオトギリがありました。

黄色の花が多いオトギリソウの仲間には珍しく、ピンク色の花を咲かせます。

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花は午後3時過ぎから開くようです。(花が開くまで待ちました。)


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ムカゴニンジン。初めて見ました。

名前の通り、葉腋にムカゴができます。
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全体的に細く繊細な草姿なので、視界に入っていても見つけにくい場合があります。

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何かの卵が付いていました。セリ科なのでキアゲハあたりでしょうか。

 

また、面白い場所を見つけました。

これからも時々見に行こうと思います。

 

 

ひたすら暑かった夏でした。

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天気の週間予報によると、今週後半は涼しくなり、残暑も一段落するようです。

爽やかな秋空の下、散歩ができるのが楽しみです。

 

【おまけ】

職場近くで今年もアイナエが咲いています。f:id:saiwai326:20230919205549j:image

上で紹介したヒメナエと同じマチン科の野草です。

花の中には縦縞が入っています。

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果実はヒメナエと同様の構造です。

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名前の由来はアイ(藍)の苗に似るからアイナエとの説もあるそうですが、よく分からないようです。
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水平線の窓

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先日、北茨城市を訪れました。

 

まず行ったのが、六角堂。

海辺の岩場に建てられた六角形の建物で、明治時代に文人・思想家である岡倉天心が、思索の場所として建てたものです。

 

六角堂につながる小径は、両側の土手が苔に覆われてなかなか趣があります。

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肝心な六角堂の外観は撮り忘れてしまいました…。

少し歪みのある窓硝子を通して見る水平線と空が素敵です。

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室内は板張で、中央に炉があるだけの質素なつくりです。なお、中には入れません。
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入江の向こう側にある五浦岬公園に展望台があるようなので、行ってみました。

 

灯台の下の駐車場に車を停めて歩きます。

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秋空の下、白亜の灯台が立っていました。

灯台は好きな建造物のひとつです。

灯台守になって岬に住む妄想をしたり。

 

海をバックに咲くカンナというのもなかなかありませんね。
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階段の柵にヘクソカズラがきれいに絡まっていました。

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遊歩道脇の崖に生えていたシダ。f:id:saiwai326:20230911213722j:image

少し調べてみましたが、種類はよく分かりませんでした。シダは難しいです。

 

展望台からはさっきまで居た六角堂が見下ろせ、さながら箱庭のような景色です。

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夏の終わりの海は、どこか哀しみを含んだ色をしていました。

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夏のとちぎ路

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山の日の連休は、何年振りかの家族旅行でした。

コロナ禍以前から、長らく家族全員揃っての旅行はしていなかったのですが、兄の発案でトントン拍子に話が進みました。

栃木県のさくら市喜連川)に宿をとり、温泉に入ったりとゆっくり過ごせました。

ホテルには小さな展望室があって、なだらかな丘が連なる塩那丘陵(喜連川丘陵)が見渡せました。

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タワーのある「お丸山公園」が見えます。

近くなので、散歩に行ってみました。 f:id:saiwai326:20230819174454j:image

公園までは小高い丘の上の一本道です。

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5分くらい歩いて、お丸山公園に着きました。

名前から分かるように、城跡につくられた公園です。

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タワーには登れません。

震災で大被害を受け、展望台としての営業再開は断念されたようです。

そんなに古い施設ではなさそうなのですが。

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タワー敷地内は草ぼうぼうで寂しいムードです。

かつては公園と市街地を結ぶエレベーターまであったそうです。

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そのエレベーター発着所跡の天井を見ると、1頭の蝶が休んでいました。ヒカゲチョウでしょうか。

 

タワーに登れないのは残念ですが、公園はよく管理されています。

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見下ろす市街地の眺めもなかなか。桜並木があるので、春の眺めは素晴らしいことでしょう。
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城郭も立派で驚きました。

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壕に橋が渡してあるのですが、結構深いので少し足がすくみます。

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ちょっとした散策を楽しめました。
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宿をチェックアウトした後、那須塩原方面に足を伸ばし、大沼園地という自然公園を訪れました。

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駐車場脇にミヤマウズラが咲いていました。f:id:saiwai326:20230820124358j:image

こちらも見慣れない植物。後で調べてみましたが、タニタデのようです。

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湿原には木道があります。

暑いですが、風が吹き抜けて爽やかです。

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大木が根こそぎ倒れていました。
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「木の根の裏側が見られます」との看板。確かになかなか見られるものではありませんね。f:id:saiwai326:20230820125832j:image

倒木の苔マットの上に、唐笠お化けがいました。
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湿地の奥は沼になっています。なんだか七ツ洞公園みたいな景色だと思ったのは内緒…(笑)
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ミズオトギリの群落。

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帰り道の林内で、思わぬ植物に出会いました。f:id:saiwai326:20230820141445j:image

ミヤマツチトリモチ。知らなければキノコと思う人も多いでしょう。異形の寄生植物です。

まさか、実物を見られる日が来るとは思いませんでした。

 

【おまけ】

別の日に、那須町の笹平湿地に行ってきました。

以前記事にした「那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA」からもう少し北上したところにあります。

↓以前の記事

夏が終わる - カラスとスローガン

 

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山あいにある小さな湿地です。f:id:saiwai326:20230820180708j:image

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サギソウが自生する場所として知られています。

良い写真を撮るためか、木道から離れて湿原内に踏み跡ができていたのか残念でした。

f:id:saiwai326:20230820180353j:imageサワシロギク

f:id:saiwai326:20230820180439j:imageコオニユリが遠くに咲いていました。

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初めて自生するモウセンゴケを見られて感動でした。

炎暑のさなか

梅雨明け以降、猛暑が続いています。

今の部署は炎天下での現場仕事が時々あります。

車を降りると、「ゴーッ」と炎の燃える音がするような暑さです。

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でも、こんな景色が見られるなら悪くありません。

 

7月のあいだこまめに通った、水戸の市街地近くの公園で見た野草の話です。

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ナガバクロカモメヅルが今年も咲きました。

目立たない地味な花ですが、何やら気に入ってしまった野草です。

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キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のつる性植物で、花が緑のものをオオアオカモメヅルと呼び、花が黒っぽいこちらはその品種という扱いのようです。非常に分類がややこしい…。

 

今年、初めて気がついたのがこれ。f:id:saiwai326:20230717122637j:image

パッと見はノミノフスマの類いのような感じですが、葉の付き方や質感…

直感的にオトギリソウの仲間だと察しました。

草丈は10cm以内のものがほとんどで、屈んで注意深く見ないと見落としてしまいます。

調べてみたところ、コケオトギリのようです。

何度かチャレンジして、やっと花が咲いているところを見ることが出来ました。

午前中にしか咲いていないようです。

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8mmくらいの極小サイズです。

 

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こちらは花が閉じていますが、普通のオトギリソウ。

 

湧水が出ている場所にオニスゲの群生がありました。
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カヤツリグサ科で、このように大きく目立つ果実をつけるものはそう多くありません。


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これはコシロネですかね。

 

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タカトウダイ。この後、刈られてしまいました。

 

暗い林縁で出会ったこの野草。

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ハグロソウのように見えますが、どうでしょうか?

まだ蕾は付いていないようです。

花を確認しようと思います。

【2023/10/29追記】

正体はヤナギイノコヅチでした。イノコヅチの類で、こんな姿の野草があったとは知りませんでした。

 

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ヘラオモダカが花盛りでした。


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7月末、キツネノカミソリが咲き始めました。

昨年より随分早いですが、晩夏の花です。

 

郊外に行けばよく見られる野草がほとんどですが、市街地近くでは珍しく、在来種中心の植生が残っています。

身近であるが故に、あまり深堀りしてこなかった場所ですが、足しげく通うと新たに見えてくるものがあります。

カシオペアに昇る

梅雨が明けました。

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夕方までは雲が多かったのですが、日没頃には快晴になったので、水戸市の隣にある城里町まで星の写真を撮りに行きました。

行ったのは、「城里町総合野外活動センター ふれあいの里」という、キャンプ場やバンガロー、天文台などがある施設の近くです。

盛況のようで、キャンプサイトには沢山の灯りが見え、敷地内はバーベキュー場からの白煙が立ち込めていました。

 

空き地に車を停めて、空の様子を見ます。

北側や西側は比較的暗いのですが、南東側は水戸市街があるので、光害が酷いです。

空気があまり澄んでいないようで、なおのこと光が拡散しています。

 

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いて座付近。左上に南斗六星が見えます。f:id:saiwai326:20230723100425j:image

写真中央から右下に向けて白っぽいモヤモヤがあると思いますが、これが天の川です。

本当は太っとい天の川が写るはずなのですが、街明かりに埋もれています。

 

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さそり座。画角いっぱいに、少し右に傾いたゆるやかなS字型の星の並びが分かるかと思います。

一番明るくて赤い星がアンタレスで、さそりの心臓に例えられている1等星です。

 

もう少し露出時間を長くすればより多くの星を写せるのですが、昼間のように明るくなってしまうので悩ましいところです。

 

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こと座付近。こと座は小さな星座ですが、平行四辺形に正三角形がくっついたような端正な形をしていて好きです。

夏の大三角も撮りたいのですが、持っているレンズでは画角に入りきりません。

広角レンズが欲しいなぁ。

ただ、星座ひとつを大きく写せるので、構図次第では迫力のある撮り方ができるというメリットもあります。

 

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カシオペア座に昇るような階段。

これを撮れたので、ひとまず満足です。

 

帰り道、キャンプ場から出る道を車で走っていたら、イノシシに遭遇しました。

大型犬くらいの大きさで、後ろから来た私の車を大して恐れることなく、ゆっくりと山林に入っていきました。

 

次はもう少し暗いところに行きたいです。

 

 

※撮影には、星を滲まして星の粒を大きく写す「プロソフトンクリア」というフィルターを使用しています。