7月に入りました。
梅雨明けはまだ先のようですが、湿気に満ちた空気に包まれるこの季節、嫌いではありません。
コントラスト低めの曖昧な空、雲の切れ目からちらりと覗く夏空も好きです。
先週末は梅雨の合間の晴れでした。
水戸の市街地から偕楽園まで散歩しました。
この日オープンだった市民会館。
前の市民会館は市役所の隣にありましたが、震災で使用できなくなり、取り壊されました。
そして、水戸の中心市街地を再開発して建設されたのが、この新市民会館です。
何かとこの街の衰退ばかり目にしてきた世代なので、街に新しく何かができるというのは純粋に嬉しく思います。
中はこんな感じ。
コンサートや会議などの用がなくても、市民が集う場所になるように造られているようです。
賑わう場所になるといいなぁ。
特に気に入ったのは屋上庭園。
広々としていて気持ちが良いです。
街を新たな視点で切り取れるのも、また愉しい。
市民会館を出て、西の谷緑地に抜けます。
西の谷緑地は、青川という小さな川がつくった谷を利用した緑地です。
青川自体は暗渠になっていますが、斜面の至る所から湧水が染み出していて、湿地や小さな流れがある緑豊かな場所です。
夕餉時のムクドリの群れが一心に地面を啄んでいました。
この花の香りがすると、日暮れまで遊んだ夏の日のことを思い出します。
北欧風の素敵なインテリアショップ。…入ったことはないけれど。
偕楽園駅に以前は無かったクサイチゴが生えていました。
鳥が運んだのでしょうか。
今年実った形跡はありませんでしたが、来年は期待できそうです。
東門から偕楽園に入ります。
今日は千波湖に浮かぶ人工の浮島が妙に目につきました。
南崖にネムノキの花が咲いていました。
上側に花が咲くのでなかなか見にくい花ですが、ここは斜面なので間近に。
南門の近くにあるノカンゾウの群落。毎年咲くのを楽しみにしています。
幼なじみではないのですが、ノスタルジーを感じる花です。まるで前世の記憶のように。
日没が近づいてきました。
一筋の夕陽が、吐玉泉をオレンジ色に染めます。
井筒に使われている白い石材は、常陸太田市の真弓山から産出する「寒水石」と呼ばれる大理石(結晶質石灰岩)です。
トキホコリがびっしりと芽生えていました。
大杉森を通る頃には夕闇に。
よいお散歩になりました。
【おまけ】
庭の一角にあるヤマユリが今年も咲き始めました。
5年くらい前にホームセンターで球根を買って植えたのですが、環境が合ったのか年々花数が増え、甘い香りを漂わせています。